勝てない時ほど、
人は「もっと分析しなければ」と考える。
インジケーターを増やし、時間軸を広げ、情報を集め直す。
過去のわたしも、そうしてきた。
だが、ある時から気づいた。
負けている時に分析を増やす行為は、多くの場合、状況を改善させない。
それは分析が足りないからではなく、判断がすでにゆがんでいるからだ。
① FXで分析を増やすほど「判断」は複雑になる
分析を増やすこと自体は、悪くない。
問題は タイミング だ。
負けが続いている時、判断力はすでに消耗している。
その状態で、
- 情報を増やす
- 視点を増やす
- 条件を増やす
と、「決められない状態」が完成する。
この状態での判断は、慎重になっているのではなく、ゆがんだ判断をしているか、判断を先延ばしにしているだけだ。
② 勝てない時、人は「原因」を外に求める
勝てない理由を、
- 相場環境
- 手法
- インジケーター
に求め始めた時点で、視線はすでに外に向いている。(確率は50%と伝えたことも思い出してほしい)
だが本当に確認すべきなのは、
「今の自分は、判断できる状態か」
という一点だ。
判断できない状態でいくら分析を積み重ねても、ズレは修正されないどころか、ズレが判断として自分の中に定着してしまう。
③ 分析が増えると、FXでは撤退判断が遅れる
分析が多いと、どんな動きにもとりあえずの「理由」が見つかる。
- まだ可能性がある
- 別の時間軸では有効
- 条件は満たしている
こうして、撤退のサインが見えなくなる。
これは知識の問題ではない。
執着の問題だ。
④ わたしが分析を減らした理由
ある時から、わたしは分析を増やすのをやめた。
代わりに、
- 見る時間軸を固定
- エントリーする条件を言語化し、明確にする
- 相場と自分の感覚が合わない日は触らない
という 減らす判断 を選んだ。
結果として、
- 無駄なトレードが減り
- 迷いが減り
- 相場との距離が保てるようになった
これは、勝率を上げたという話ではない。
壊れにくくなったという話だ。
⑤ 立ち止まることも、分析の一部
分析とは、チャートを見ることだけではない。
- 今日は何も決められていない
- 判断が曇っている
- 触る理由が、相場にではなく、自分の側にある
そう気づいて、立ち止まる判断をすることも分析だ。
相場は、分析を増やした人より、自分を省みて、やらない選択をした人を生き残らせる。
相場と距離を取るという考え方
この記事で書いた内容は、「勝つための方法」ではありません。
相場から距離を取ることで、判断を壊さないための考え方です。
この考え方を、以下の固定ページにまとめています。
・相場と距離を取るという選択|壊れないためのFX判断基準
相場との距離の取り方は、人それぞれ違います。
ですが、無理をしない判断があることを、選択肢として残しておくことは大切だと感じています。


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