すぐ利確するか、利益を伸ばすか|同じ値動きで出口を比べる練習

架空の価格経路100から101、99へ。101で利確するAはプラス1、102を待つBは99で損切りしてマイナス1になる説明図。 メンタルと相場

広告・PR:当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

利益を確保した途端に、相場がさらに伸びる。次は待とうと思ったら、今度は戻ってしまう。後からチャートを見ていると、どちらの選択も間違いに見えることがあります。

ここで欲しいのは、毎回の天井を当てる方法より、自分が次に試す出口を、一つのルールとして決めること。同じ入口から「早く利確」と「伸ばす」を比べる練習をしてみます。

以下は、実際の相場やEAの成績を使わない架空の演習です。売買の再現を単純にするため、手数料・スプレッド・滑りを除いています。

出口以外をそろえて比べる

仮に、買った価格を100、損切り水準を99とします。数量は同じ。Aは101で全量利確、Bは102で全量利確し、途中で損切り水準は動かさないルールです。

最初に決めるのは、価格が動く前のこの条件です。値動きを見た後で、Aだけ入口を変えたり、Bだけ損切りを広げたりすると、利確の違いを比べられなくなります。

価格100から始める3つの架空経路。指定水準で約定する単純モデル
その後の価格の順序A:101で利確B:102で利確
100→101→102+1+2
100→101→99+1−1
100→99−1−1

1本目を見るとBを選びたくなり、2本目を見るとAがよく見えます。これが、終わったチャートを見ながら出口を入れ替える難しさです。

上の3本を各1回ずつなら、合計はAが+1、Bが0。1本目だけを2回にして4本を比べると、AもBも+2になります。どの経路がどれだけあるかで、比較結果が変わることが分かります。

「伸ばしたい」を、試せる条件へ変える

毎回「もう少し伸びそう」で待つと、振り返るときに別の判断が混ざります。次に調べる候補は、例えば「利確101を102へ変更し、入口・数量・損切り・対象期間は同じ」と一文にできます。

「101に達したら損切りを100へ移す」という案を試したいなら、それはCとして分けます。Bの損切りまで途中で変えると、最初に決めたBの結果ではなくなるからです。

候補を増やすほど、たまたまよく見える設定も選べます。まずは変更を一つに絞り、候補選びに使っていない期間でも同じ条件を確認する流れにします。

記録には、利益と負担を一緒に残す

実際の記録を比べるときは、合計損益だけでなく、取引数、費用を含めた損益、最大の資金減少、保有時間も並べます。利益が増えていても、必要な資金や待つ時間が大きく変わっていれば、自分の使い方との相性が変わります。

MetaTrader 5のテストレポートでは、取引数、純損益、残高・有効証拠金のドローダウンなどを確認できます。項目の定義は公式のTesting Reportにまとまっています。

出口の候補:A / B / C
変えた条件:
共通にした入口・数量・損切り:
対象期間・銘柄・データ:
取引数:
費用の範囲と費用控除後の損益:
最大の資金減少・保有時間:
設定選びに使っていない期間の結果:
次に調べること:

価格の高値と安値だけでは、どちらの水準へ先に届いたか分からない場合があります。その取引は順序が分かるデータで確かめ、都合のよいほうへ数えないようにします。実取引では指定価格どおりに約定しない場合もあるため、比較には実際の費用と約定条件を入れます。

次の一手は、注文の変更より先に一行書く

「早く売って損をした」という感想を、「今回の値動きではBが大きかった。次は同じ条件の複数取引でAとBを比べたい」に変えると、調べる仕事が決まります。

今日の演習なら、上の表を見ずにAとBの条件を書き、3本の経路の損益を計算できれば完了です。そのうえで自分の記録へ進む方は、設定選びに使っていない期間で試す方法へどうぞ。

一度の取り逃しで出口を作り替えるより、何を変え、どの結果なら残すかを先に決める。利益を伸ばす工夫を、次も確かめられる形にしておきましょう。

利益額以外もそろえて比べたい方へ

出口の候補を比べたら、次は成績表の条件もそろえてみましょう。同じ運営者のnoteに、利益30万円と18万円の架空のEAを比べる無料練習を用意しています。期間・費用・設定を選んだ経緯を読み足すと、最初の印象がどう変わるか。資料を依頼するときに使える文例まで載せています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました